(小劇場〜舞台の場合)
| 項目 | U.S.(Equity/LA 99-Seat Plan等) | 日本(一般的な現場慣行) |
|---|---|---|
| 法的枠組み | 組合(Actors’ Equity)がコード/協約で最低条件を明確化。ボランティア扱いでも安全・衛生・手当・将来権利などの基準を明記。 | 組合拘束が弱く、主催側の内規や慣習依存。無償出演でも取り決めが曖昧になりがち。 |
| 契約書運用 | 書面合意が前提(プラン申請・署名・対訳条項・管轄等)。 | 口頭合意や申込書・誓約書ベースが残る。書式・条項が公演ごとにバラつく。 |
| ボランティア位置付け | 「賃金は出ないが、安全や手当・費用弁償・将来権利は保護」という整理。 | 「完全無償=一切補償なし」になりやすい。費用弁償の線引きが不明確。 |
| 安全・衛生 | 休憩・稽古上限・休演日・危険演出・舞台面の安全・更衣・飲料水・ロッカー等を明文化。 | ルールが曖昧で現場裁量。小劇場ほど安全規定の文書化が弱い傾向。 |
| ハラスメント方針 | ヌーディティ/性行為演技の可否・事前周知・条件・立会い等、詳細規定あり。 | 作品方針に依存。事前周知・同意の書面化が不十分なことがある。 |
| 保険 | 面談・稽古・本番の事故に対し責任保険/傷害保険の付保を義務化。 | 団体保険や劇場保険に依存。出演者個人の保険加入に委ねるケースも。 |
| キャスティング手続 | 公募受理・サインイン管理・面接順序・オーディション回数上限・有料化禁止など。 | 手続ルールは主催ごとに差。オーディション条件の明示が不足しがち。 |
| 稽古条件 | 1日・週の稽古時間上限/休憩/週休・オープン後の稽古制限を細かく規定。 | 稽古長時間化・休憩不足が問題化しやすい。書面ルールが少ない。 |
| 公演本数 | 週6回・80公演上限などの枠を規定(契約へ移行の目安)。 | 上演回数の上限は通常なし。体制により過密化の懸念。 |
| 報酬・手当 | ボラ前提でも公演手当や**分配(例:総売上の15%)**等の最低基準を設定可能。 | 原価不足を理由に完全無償になりやすい。分配ルールが未整備。 |
| 経費弁償 | 交通・小道具・衣装等の実費精算を明示、領収期限・支払期日も規定。 | 主催判断。実費精算が遅延・不明瞭になりやすい。 |
| 著作・肖像 | 作品資料(映像・写真)と俳優の氏名・肖像使用を用途限定で許諾。逸脱は別同意。 | 包括的な無期限使用を求めがち。用途限定・撤回条件が曖昧。 |
| クレジット | 表記ルール(順序・サイズ・プログラム表記・訂正手当等)を明文化。 | 表記基準が流動的。誤植・漏れ訂正の手当がないことが多い。 |
| 録画・報道 | 報道用途の撮影は時間・分数・再利用範囲を細かく制限。 | 現場判断。素材の二次利用範囲が曖昧なことがある。 |
| 将来権利 | 契約移行時のbona fide offerや不提示時の補償、他媒体化時の分配(上限50%)等。 | 継続起用・映画化等の取り分が未定義になりやすい。 |
| 監督・是正 | Review CommitteeやEquity代表の立会い・是正手段・苦情申立の経路を整備。 | 苦情窓口が不明瞭。内部解決に終始し再発防止が弱い。 |
| 紛争解決 | 協議→調停→合意裁判所など多段で合意。準拠法・管轄を明示。 | 管轄・準拠法の明示がない書式も多い。 |
メリット(日本側が採り入れる場合)
デメリット(導入時の負担)